NISAで資産運用!メリット・デメリットから抑えておきたい注意点までまとめ

本当に良いの?話題のNISA(ニーサ)での資産運用のリアルをまとめました

金咲ババロア
こんにちは!
本サイト管理人の金咲ババロアです!

「投資初心者ならNISA(ニーサ)から始めるべき!」そんな言葉を耳にして、これからNISAでの資産運用を始めようとお考えの方も多いでしょう。

しかし実際NISAって何なの?初心者でも取り組めるものなの?と、その内容をしっかり理解できていない方も多いでしょう。

そこで今回は、投資初心者向けにNISAとは何か?資産運用に使用するメリット・デメリット、口座開設~投資開始方法までをまとめて紹介します。

これからNISAでの資産運用をお考えの方は必見です。

この記事で分かること

  1. NISAとは何か?その種類
  2. 資産運用にNISAを利用するメリット・デメリットを徹底まとめ
  3. NISA口座開設から投資開始方法まで徹底フォロー
  4. NISAでの投資におすすめの証券会社2選

NISAとは?

NISAとは、投資で発生する税金の優遇制度のことです。

日本語では「少額投資非課税制度」といい、通常投資で得た利益(配当金・分配金や譲渡による利益)には20.315%の税金が発生します。

しかし、NISA特別口座を利用して投資を行えば投資額や投資期間に限度はありますが、発生する税金が非課税になりお得に投資を行うことが出来ます

そんなNISAには大きく、以下3つの種類が用意されています。

1.一般NISA

年齢20歳以上
年間非課税枠年120万円
運用商品株式・投資信託など
投資可能期間5年間
払い戻しいつでも払い戻し可能

一般NISAは20歳以上の成人向けの制度で、一括投資または積立投資により年間120万円というまとまったお金への投資に対する税金が非課税になる制度です。

他NISAと比べて投資できる商品の幅やタイミングへの制限が少なく、国内外の上場株式や株式投資信託、ETFなど様々な資産へ分散投資できます。

  • 非課税の恩恵を受けながら自由度の高い投資がしたい
  • 年間である程度まとまったお金を投資したい
  • 本などで勉強した投資のノウハウをどんどん試したい

2.つみたて(積立)NISA

年齢20歳以上
年間非課税枠年40万円
運用商品投資信託
投資可能期間20年間
払い戻しいつでも払い戻し可能

つみたてNISAは年間40万円までと年間投資可能額は一般NISAの半額ですが、最長20年という一般NISAの5倍の長期で非課税の恩恵を受けることが出来ます。

つみたてNISAの場合、基本的に月々決まった金額を積み立てて投資していく形となり、投資できる商品も少額から始められる投資初心者向けの商品です。

一般NISAと異なり、基本的には投資商品を選び毎月の積み立て設定さえしてしまえば、20年間もの間ほぼ自動で投資ができるのであれこれ考えず投資を行えるのは嬉しいですね。

  • 投資初心者向けの少ない選択肢の中から商品選びをしたい
  • のんびり長期、かつリスクを抑えた状態で資産運用をしたい
  • とにかく手間を掛けずにほぼ自動で資産運用をおこないたい

3.ジュニアNISA

年齢0~19歳
年間非課税枠年80万円
運用商品株式・投資信託など
投資可能期間5年間
払い戻し18歳までは途中払い戻しに制限あり

ジュニアNISAとは、0歳から19歳までの未成年を対象とした投資制度で、年間80万円、5年間の間非課税の恩恵を受けることが出来ます。

ジュニアNISAに関しては親などのの扶養者が子供の代理で400万円程の教育資金を運用により形成する意味合いを持っており、口座開設者が18歳になった段階で払い戻しが可能となります。

ジュニアNISAでの運用完了後は、手続きをすることで口座本人の名前にてNISAやつみたてNISAを利用することが出来ます。

  • 子供の教育資金を投資で形成したい

2024年から新NISAスタート

ここまで説明してきたNISA制度ですが、実は2020年度の税制改正により以下のようにNISA制度が変わることになりました。

つみたてNISAは現状新規投資可能期間は2037年まででしたが、制度の改正により5年間延長され2042年まで投資可能になりました。
2021年からつみたてNISAを利用すると20年の運用で2041年まで運用ができるはずが、運用可能期間が2037年までに設定されており、実質16年間しか運用ができない状態でした。制度の改正により、今から始めてもしっかりフルで20年間運用が行えるのは嬉しいですよね。
一般NISAは投資可能期間2023年までと延長無しでそのままですが、新たに新NISAが創設され実質2024年から2028年までと投資できる期間が5年間延長されます。
実質延長された新NISAは、現行の一般NISAとは異なり2階建て構造になっており、原則1階部分を利用しないと2階部分の投資が出来ない仕組みとなっています。しかし、少額でも1階部分に投資すれば2階部分を使うことは出来ますし、過去に一般NISAを利用していた投資経験者は証券会社の届け出を行えば2階部分のみを使うことが出来ます。※2回部分のみを使う場合は、個別株のみの投資で投資信託やETFへの投資はできませんし、年間の投資額は2階部分の102万円までとなることには要注意です。また、現行の一般NISAから新NISAへのロールオーバー(移行)も可能です。
ジュニアNISAは、2023年の投資枠をもって終了します。
2024年以降に解約して全額払い戻しを受ける場合は、非課税で払い戻しを受けることが出来ます。また、2023年末までに投資した分に関しては、20歳になるまで非課税口座でそのまま保有し続けることも可能となっています。※一部解約の場合は、利益対し課税されるので要注意です。

上記の内容は執筆時点の内容となり、まだ法案の可決はされていない状況。実際の制度開始までに法案の改正の可能性もありますので、随時ニュースなので最新の情報を確認したいですね。

資産運用に利用するメリット・デメリット(リスク)

ここまでの説明を理解して一見完璧に見えるNISA制度ですが、投資である手前もちろん利用するデメリットもあります。

そこで、これからNISAでの資産運用をお考えの方のためにNISAを利用するメリット・デメリットについてまとめてみました。

まずは、資産運用にNISAを利用するメリットからまとめてみます。

メリット1.NISA口座での運用益が非課税になる

先述した通り、投資で得た利益には約20%ほどの税金がかかります。100万円の利益があがっても、20万円ほどが税金として持っていかれていく計算です。

その点、NISA制度を利用すれば頑張って投資で得た利益を丸々自分の懐に入れられる点は投資者目線で嬉しいメリットですね。

メリット2.投資初心者でも投資商品が選びやすい

特につみたてNISAの対象商品は、低コストで長期的に投資初心者でも運用しやすい投資商品がラインナップされています。

世の中に星の数だけある金融商品から、実際の投資商品を選ぶのは大変。

その点、金融のプロが投資初心者向けとして選出した厳選された投資商品の中から投資先を選べるのは安心ですよね。

メリット3.月々最低100円ほどからの少額から投資が可能

NISA制度は、月々最低100円程からの少額から投資が可能です。

いくら投資初心者向けとは言っても今まで全く投資を行ったことのない方が、始めからまとまったお金を投資するのは正直不安ですよね。

証券会社によっては、月々最低100円程からの少額から投資できるのは嬉しいポイントです。

メリット4.つみたてNISAなら自動積立で手間いらずで投資可能

つみたてNISAであれば、投資先と月々の投資額のみ設定しておけばその後は自動で投資が進みます。

特に市場の平均値に投資するインデックス投資信託などは、長期的な価格上昇にかける意味合いが強く、基本的には設定後は運用終了期間を待つだけと手間いらずで投資できます。

メリット5.運用期間中いつでも引き出すことが出来る

NISAの場合は、いつでも払い戻しが可能となっています。

マイホームの購入や子供の進学など、突然まとまった資産が必要になった場合にもすぐにお金を引き出せるのは嬉しいポイントです。

※ジュニアNISAの場合18歳までは、払出しに制限があります。

さて、続いて資産運用でNISAを利用するデメリットについてまとめます。

デメリット1.投資できる商品が限られている

NISAの場合、種類によって投資できる商品に限りがあります。

種類投資可能商品
一般NISA株式・投資信託など
つみたてNISA投資信託
ジュニアNISA株式・投資信託など

基本的にNISA口座からFXや仮想通貨などのハイリスク商品には投資ができない点は、理解しておきたいですね。

デメリット2.損益通算・繰越控除が出来ない

みなさんは損益通算繰越控除という言葉をご存知でしょうか?

損益通算とは?

投資で得た利益と損失を相殺させ、純粋に投資者の手元に残った利益にのみ課税される方法。

繰越控除とは?

損益通算をしても更に損失が残る場合、その損失を翌年移行の利益から差し引くことが出来る制度。

NISAの場合他口座との上記損益通算・繰越控除が出来ない点は、複数口座を利用して資産運用を行う投資者にはデメリットになりえます。

デメリット3.つみたてNISAはスポット購入ができない

つみたてNISAは投資信託のつみたて購入が前提となっており、自分の好きなタイミングで好きな金額分を購入することが出来ません。

まれに見る高相場で、ここだというタイミングが来てもスポットでの追加購入が出来ない点は大きなデメリットになりえます。

デメリット4.一人一口座しか利用できない

NISA口座は、1人1口座のみの開設となります。

投資を開始してから自身の投資したい商品が他証券会社でしか買えないとなったとしても、既存のNISA口座を解約し別証券会社で再度口座開設を行わなければならない点はデメリットと言えるでしょう。

口座開設~投資開始までをフォロー

さて、ここまでの内容を踏まえこれからNISAでの資産運用を始めたい方のために、以下NISA口座の解説方法~投資開始方法までをまとめていきます。

STEP1.証券口座でNISA口座を開設する

証券会社の公式サイト上の申込みフォームに入力し、スマートフォンや郵送で本人確認を行います。

審査・手続完了後、開設されたNISAのIDとパスワードをメールや郵送で受け取ります。

STEP2.購入ファンドを決定する

証券会社の公式サイト上のNISA対象銘柄の中から、投資する商品を選びます。

NISAに関してはネット上で豊富な情報にアクセスできますので、様々な媒体の情報を把握しご自身の投資ポリシーにあった商品を選択できると良いですね。

STEP3.購入~自動積み立て機能を設定

開設したNISA口座に入金をし、選んだ金融商品を購入します。

つみたてNISAの場合は、毎月の積み立て設定金額を設定しておけばその後は毎月自動で設定した金額が投資されます。

満期が来たらどうなるの?

満期後は、以下の3つの選択肢から選ぶことになります。

  • 非課税期間を延長しない(⇒一般口座へ移行)
  • 非課税期間を延長する(⇒別のNISA口座へ移行)
  • 年内に売却する

1、3番については手続き不要。2番については、再度別のNISAへのロールオーバー(移行)手続きを行う必要があります。

口コミ・評判をチェック

以下、これまで説明してきたNISAを利用しての資産運用に関するネット上の口コミ・評判をまとめました。

投資初心者向けには、手間いらずで長期的に資産形成できるつみたてNISAをおすすめされている投稿が多く見受けられました。

また、実際の投資先としてはバランス型ファンドという株式や債券などと言った複数資産にバランス良く投資ができるファンドや、オールカントリー型という全世界に資産分散できるファンドへ投資されている方が多いようです。

しかし、世の中に万人向けの投資はなく投資者個人個人の経済状況や投資ポリシーにより適切な投資先は異なりますのでネット上の口コミ・評判は参考程度に留めておくのがベターでしょう。

NISA(nisa)での資産運用におすすめの証券会社

【おすすめ証券会社一例】
楽天証券

楽天証券

評価:

楽天証券でNISA口座を開設するおすすめポイントは以下の3つ。

  • NISA対応投資信託の種類が豊富
  • 毎日積み立てが選べる
  • 積み立て費用を楽天ポイントで支払える

金融庁が指定するつみたてNISA指定商品199本のうち、177本というほとんどの商品を楽天証券では購入することが出来る点は大きな魅力の一つですよね。

また、楽天証券では毎月積み立てならぬ「毎日積み立て」が可能な点で、金融商品の購入時期を更に分散させ高値づかみのリスクを最小限に抑えることが可能。

さらに、積み立て代金を楽天ポイントで支払えるので、楽天ユーザーの方であれば溜まったポイントを投資に回し更に増やすことが出来るのは嬉しいですね。

【おすすめ証券会社一例】
SBI証券

SBI証券

評価:

SBI証券でNISA口座を開設するおすすめポイントは以下の2つ。

  • NISA対応投資信託の種類が豊富
  • 毎日、毎週積み立てが選べる

楽天証券には届きませんが、SBI証券も金融庁が指定するつみたてNISA指定商品199本のうち、175本というほとんどの商品を購入することが出来ます。

また、SBI証券では毎日積み立て、毎月積み立てに加えさらに「毎週積み立て」が可能となっており、ご自身の希望に限りなく近いタイミングで投資を続けることが出来るのは嬉しいですね。

ネット証券最大手と言われるネームバリューもあり、楽天証券と合わせてSBI証券は多くの投資初心者に利用されている証券会社です。

デメリットも理解した上で利用するのが大切

ここまで、NISAとは何か?資産運用でNISAを利用するメリット・デメリット、実際の口座開設~商品購入方法、NISAを始めるのにおすすめな証券会社までをまとめて紹介してきました。

本文中で述べたとおりNISAにはメリットもありますが、デメリットもあります。特に他口座で高額資産の運用をされれている場合は、損益通算ができないことでNISAのメリットよりも損益通算ができないデメリットが上回ってしまう場合もあります。

これからNISAを利用して資産運用を始めたいとお考えの方は、資産運用にNISAを利用するメリット・デメリットの両面を理解して利用の可否を判断したいですね。

金咲ババロア
NISA制度の代表的な対象商品である、投資信託と株式投資に関してメリット・デメリットなどをまとめた記事もあるので是非読んでみてくださいネッ!